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(何かを)ほる

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(南極でのことかどうか 別件?でしたか)   何時でしたか?  最近のような・・
調査隊ですか 観測隊ですかの出すゴミなどのことが取り上げられていたかと思ったのですが




「灯油」のことは 2012.2 に流れていたのですね




2012年02月08日 11:44 発信地:モスクワ/ロシア

【2月8日 AFP】ロシア通信(RIA Novosti)は6日、ロシアの研究チームが南極の厚い氷床を約4キロの深さまで掘削し、未知生物の発見が期待される氷底湖面に到達したと報じた。

 南極最大の氷底湖であるボストーク(Vostok)湖は、数十万年にわたり隔離された状態にあるとされ、新たな生物発見の可能性がある。ロシア通信は、「ロシアの研究チームが3768メートルの深さまで掘削し、氷底湖水面に到達した」と匿名の情報源からの報告として報じている。

 ロシア北極南極研究所(Arctic and Antarctic Scientific Research Institute)広報のセルゲイ・レセンコフ(Sergei Lesenkov)氏はモスクワ(Moscow)でAFPに、科学者らがボストーク湖のような過酷な環境下における生態系の調査・研究を進めることは、太陽系の他の星での生命の有無を知ることにつながることになると述べた。(c)AFP/Maria Panina




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《南極氷底湖に到達したロシアの掘削、環境汚染に懸念》
2012年02月09日 19:07 発信地:パリ/フランス

【2月9日 AFP】ロシアの調査チームの掘削ドリルが南極の氷床下にある前人未踏の原始の湖、ボストーク湖(Lake Vostok)に到達したことについて、科学者たちから懸念の声が上がっている。

 極寒の中での掘削作業で、調査チームは掘削した穴の凍結を防ぐため灯油を用いたが、これが採取するサンプルや、湖そのものを汚染する恐れがあるというのだ。

 英エジンバラ大学( University of Edinburgh)のマーティン・シーガート(Martin Siegert)教授はAFPの電話インタビューに対し、こうした懸念によって露調査チームの「画期的な業績」が損われていると指摘した。「氷底湖に達するまでの2マイル(3.5キロ)を灯油を使って掘削しながら、汚染はないと主張しても、周囲を納得させることは難しい」

■見つかるか、地球外生命の手がかり

 南極の氷床下3768メートルにあるボストーク湖は、これまで100万年近く人の手が入っておらず、原始の環境がそのまま保存されていると期待がかかる。採取したサンプル中に水中微生物の存在が確認されれば、地表が氷に覆われた火星や、土星の衛星エンケラドス(Enceladus)、木星の衛星エウロパ(Europa)にも同様の微生物が存在する可能性が示されるからだ。

 仏原子力庁(Atomic Energy Commission、CEA)の科学者ジャン・ジュゼル(Jean Jouzel)氏によると、かつてロシアとフランスの共同調査チームがボストーク湖までの掘削作業に臨んだことがあった。だが1990年代初頭、湖面まで残り120メートルに達した時点で、湖の汚染を懸念して掘削を中止したという。

 南極で調査活動を行う科学者は、南極観測に関する国際研究連絡機関「南極研究科学委員会(SCAR)」に調査計画の詳細を申告しなければならない。だが、ジュゼル氏によれば、最終的にゴーサインを出すのは各国政府なため、南極調査でライバル関係にある英国とロシアが今回、自国の調査チームに掘削を進める許可を出したのだという。

■別の氷底湖めざし英チームも近く掘削開始

 シーガート教授は近く、南極にある別の氷底湖、エルズワース湖(Lake Ellsworth)の掘削調査を行う計画だ。露チームとは異なり、ドリルの代わりに90度の熱湯で氷を溶かして掘り進む「熱水掘削」という技術を用いるという。

 熱水掘削では、穴が再凍結する前にサンプルを採取する必要があるため、1日ほどで採取を終えねばならないが、汚染は極力抑えられるという。(c)AFP/Richard Ingham and Christine Courcol








(『死なないやつら』の中でも そういった 南極に各国が押し寄せて なにやら掘り返している 
ということについて記されています)



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 「南極最大の氷底湖、ボストーク湖の断面を示す模式図。」
 「この図が作成された5年前の時点で、掘削の深さは3.5キロに達していた。」





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『死なないやつら』(長沼毅 著) 《第2章 極限からみた生命》より



<「地球史」を南極で掘り返す> 

「 この章の最後に、未知の極限生物が発見されるもう一つの可能性についての話をします。さきほど、2億5000万年前の岩塩から発見された「ガマン系」の王者バチルスを紹介しました。しかし、こんなタイムカプセルのような奇蹟的サンプルは、そう採れるものではありません、大昔に閉じ込められた生物の復活というと、映画『ジュラシックパーク』で琥珀に閉じ込められた蚊が吸った、恐竜の血液中のDNAを復元する話を思い出す人も多いでしょうが、小説や映画ならともかく、現在の技術では、それは不可能です。
 
 ところが、奇跡に頼らず、SFの世界でもなく、大昔の生物を生きたまま見るという夢がいま、現実のものとなりつつあるのです。

 生物を長い間閉じ込めているのは、岩塩や琥珀だけではありません。永久凍土や氷床などには、氷漬けになっている微生物がいると考えられます。たとえばシベリアの永久凍土には、おそらく600万年ぐらい前の微生物が閉じ込められているでしょう。南極の氷床はそこまで古くはありませんが、長年にわたって降り積もった雪が地層のようになっているので、研究対象として非常に価値があります。それぞれの年代の微生物を回収することができれば、連続的な進化の様子を調べることができるからです。

雪の「地層」のもっとも下の層は、およそ80万年前のものと推定されていましたが、2013年に150万年前という古い氷も報告されました。南極大陸の面積は約1400万平方キロメートル。日本列島の37倍ほどもある広大な範囲に、過去80万年間ないし150万年間に降った雪が分厚い氷となって積み重なっているのです。その厚さは平均で約2000メートルですから、氷の体積は約2800万立方キロメートルにもなります。ありえないことですが、もしそれがすべて融けたら、地球のすべての海の高さ75メートルほども上昇する大量の氷です。それはまさに、過去80万~150万年におよぶ気候変動史が氷漬けにされた「宝の山」といえるでしょう。そして現在、世界各国が協力して、この氷をいちばん下の層まで掘り抜く計画が進められているのです。

 氷の厚さは均一ではなく、海岸線から大陸の中央部へ向かうほど盛り上がっています。盛り上がりにはいくつかのピークがあり、「ドーム」と呼ばれています。ドームにはAからFまでがあっていくつかの国が管轄し、日本が受け持つのは標高3810メートルのドームFです。たまたま「富士山」の頭文字と同じなので、「ドームふじ」と名づけられています。これは予断ですが、もしも将来、南極条約が失効して各国が管轄地域の領土権を得た場合(もっとも日本は領土権を主張しないと宣言してしまっていますが)、日本の領土に「富士山より高い場所」が出現することになります。「日本一高い山」は富士山のままですが、「日本一高い場所」は南極大陸にあるということになるわけです。

 「ドームふじ」では、3801メートルの地点から穴を掘りはじめ、円柱状の氷のサンプルを採取しました。3000メートルを超える氷を掘り進めるのは容易ではありません。一度に回収できる円柱の長さは、わずか4メートル。穴が浅いうちはよいのですが、深くなってくるとドリルを1000メートルまで下げては氷柱を引き上げるという作業の繰り返しとなり、作業時間の大半がドリルと氷柱の上げ下ろしに費やされます。しかし、どれだけ困難を伴おうとも、きわめて大きな意義のある仕事です。

 とりわけ重要視されているのは、氷に含まれている「空気」です。いちばん深いところの氷なら、いまから80万年前ないし150万年前の地球の大気がその中に圧縮されています。これを分析すると、その時代の気温や二酸化炭素濃度などがわかります。つまり、大まかにいえば100万年スケールでの地球の気候変動が再現できるわけです。」


「すでにここまでの成果の分析から、現在の地球温暖化が自然な気候変動ではなく、人間の排出した二酸化炭素によるものであることもわかりました。

 しかし、生物の研究者である私にとっての最大の関心事は当然ながら、空気ではなく、水に閉じ込められた微生物です。」 と 続きます 


南極サイエンス基地 ドームふじさん







<氷の下の「ウォーターワールド」>

「 南極ではロシアも、「ボストーク基地」の氷床下にある「ボストーク湖」をめざして氷床を掘削しました。このとき、深度約2000メートルの地点で採取した約20万年前の氷のサンプルから微生物が蘇生して、私も調べたことがあります。

 ロシア科学アカデミー微生物学研究所のサビット・アビゾフ博士たちと一緒にこの微生物の遺伝子を分析したところ、よく風に乗って運ばれる酵母菌の仲間や、耐久性のある胞子をつくるバチルスの仲間であることがわかりました。

 このボストーク湖は生物学上、きわめて重要な意味をもつ湖です。なんと厚さ3769メートルの氷の下で、液体の水をたたえているのです。湖の上が氷に覆われてから、1500万年もの歳月が経っています。その間、下界からまったく遮断されていたわけですから、そこにいる生物は地上のほかの場所とは違う、独自の進化を遂げたに違いありません。かつてチャールズダーウィンが進化論のヒントを得たガラパゴス諸島のようなものです。しかも、面積は琵琶湖の約20倍、深さは約600メートルという広大さです。

 ロシアがボストーク湖を掘削するにあたっては、掘削液などの人為的な異物がふれることで湖の環境を変えてしまうのではないかと懸念する声が各国からあがりました。ロシアはそのことに留意しながら作業を推し進め、ついに2012年2月、湖面に到達し、氷床下の水が回収されました。はたしてそこからは、これまでに誰も見たことのない遺伝子をもつ微生物がたくさん見つかりました。つまり、その詳細な分析結果は、これから少しずつ発表されていくことになります。

 そして南極の氷床の下には、ボストーク湖よりは小さいものの、同じように液体の水をもつ湖が400ほどもあることがわかっています。その一つがガラパゴスのようなものですから、未知の微生物がどれだけ存在するのか、見当もつきません。まさに「ウォーターワールド」ともいうべき巨大なフロンティアが、南極の氷の下に広がっているのです。

 すでにアメリカとイギリスは、これらの湖をめざして氷床の掘削作業を開始しています。」


「今後新しい発見が相次ぐことは間違いなく、従来の常識ではとらえられない「極限微生物」が見つかる可能性もおおいにあります。新時代を迎えた南極は、「生命とは何か」を考えるうえできわめて重要な「極寒のホットスポット」なのです。」 と 続いています


 地球の記録さん「海氷の状況(2014年4月分)」

 




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(「ガマン系の王者」などということで)「バチルス」とありますが


そちらは ハロバチルス属 Halobacillus/抗塩性細菌の属 のことですね


(そうすると 性質・特徴などが そちらとこちらは あれですね) 






バチルス属といえば・・   こちら
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                  B.ハロデュランスさん

学名:Bacillus halodurans バチルス・ハロデュランス

属:Bacillus バチルス属

好アルカリ菌(Alkaliphile)。


「アンモニアが好き。 自然界では土壌や水などにいます。
プロテーゼ(タンパク質分解酵素)、セルラーゼ(セルロース分解酵素)、アミラーゼ(でんぷん分解酵素)、ケラチン分解酵素、キシラン分解酵素など、工業的に役立つものを作ります。」

「トイレをまめに掃除しないとやってきます。 何でも溶かしたいらしいです。」






by mutati-on | 2014-04-14 08:29 | 旧 amorphous